返歌

 ×LIVE×のオムニバス第三弾です。


 ねぇ、いつまで君たちは私の傍にいてくれるの?




 私の居場所


 君と君の隣


 そこしかなかったし、そこだけで充分だった


 だから私はどんなに傷ついても、
 たとえ命と引き換えにしても
 その場所だけは守りぬきたい


 私を理解して私に生きることを教えてくれた人たち
 生まれたことを希望にかえる力を
 運命を恐れぬ強さを
 私はその場所で学んだから


 ひとりきり
 なんにもない場所で
 差し伸べられた手のひらの記憶


 あの日
 私の為についた肩の傷跡や
 あの日
 私の為に流した涙の一粒も


 私は決して忘れない
 いつの日にか、君たちに返すよ


 それまでは


 私は 生きる


 たとえ『悪魔の子』と罵られようと
 後ろ指さされようと


 生まれたことを希望にかえて
 私は君たちを守る
 私を守ってくれた君たちの未来を
 この身が尽き果てるまで
 守りぬくから。


 私を恐れずに傍にいてくれた君たち
 いつまで傍にいてくれるのかはわからないけれど


 私は


 その使命が果せる日まで


 生きつづける。