軌道

この足跡が


私は今此処に立っている
拙い足取りでこの道を確かに歩いている
でもあなたがいたから私は前へ進めるの


ひとりだと
思って歯を食いしばる日々はからっぽで
私はただ、迷って足を踏み鳴らしていた


いじらしいほどに一人きりで
にくらしいほどに諦めていた


私は今此処に立っている
拙い足取りでこの道を確かに歩いている
あなたの「頑張れ」のひと言で私は足を前へ出せたの


ひとりじゃないと
言葉じゃなく行動で示してくれたのはあなたで
その優しさに、戸惑って首を振ったりした


せつないほどに直向きで
くるしいほどに満たされていた


私は今あなたに支えられて
歩いているの、確かにこの道を立ち止まったりもするけれど
点々と続く足跡が軌跡になるほどに確かな気持ちで


ひとりじゃないよ

あきらめないで

ほら、もうすこし


何度、道を見失いそうになっても
何度、しゃがみこんだって


私の足元にはあなたと歩いた軌跡

時折曲がって、綺麗だなんていえないけれど
それでもこの道は私だけの奇跡


かけがえのない軌跡