きずな

 無条件の友情


 ふるえる手できみのメールアドレスを表示する
 折れそうなこころ
 不思議とそれだけで、ふみとどまることが出来る


 きみのこころはわからない
 それでも、ぼくはきみのことを信じている
 それだけで十分なはずだった


 無条件の友情
 なんの打算もなく
 ただいつまでも変わることのない繋がり
 それさえあれば、全てを知り尽くす必要なんてない
 なのにどうしてぼくは
 知らないことを恐れたのだろう


 会えない期間に変わっていったのは
 きっとぼくだってそうなのに
 きみの些細な変化に衝撃を感じ、傷ついてしまう


 「友達だ」と口にしてくれてないことを
 今更、不安に思いはじめて
 ぼくは一番たいせつなことを見失っていた


 きみとぼく 過去も未来も
 口にしなくたって
 確かに二人の間にある、この繋がり
 疑えば儚くみえる 心で感じるもの
 言葉で表せば確かになるものじゃない
 証拠ならこの胸に


 ぼくは
 ぼくにとってのきみのように
 きみの
 拠りどころになれているかな
 どうだろう


 ぼくときみの


 無条件の友情
 なんの打算もなく
 ただいつまでも変わることのない繋がり
 それさえあれば、全てを知り尽くす必要なんてない
 言葉で表せば確かになるものでもない
 証拠ならこの胸に