うた

 君の声が僕の譜表に…


 君の指先がそっと僕の指先に触れて
 偶然…。言い聞かせても鼓動を止められなくて


 世界があざやかさを増すのを
 頬で感じていた


 君の声が僕の譜表に音符を並べて
 一つの旋律をつくっていく
 僕はその軽やかな調べを戸惑いながら
 そっとハミングする



 すこし離れて君をみつめる僕の両手に
 こぼれた言葉、音を無くして行き場もなくて


 あざやかさが増していく程に
 やわらかな痛みを知った


 君の声が僕の譜表に音符を並べて
 一つの物語をつくっていく
 まだそれは僕のファンタジー いつの日か
 本当になれるように



 君の笑顔その仕草 全部留めたい一瞬
 色をくれた君に、僕はこの音を届けたい



 君の声が僕の譜表に音符を並べて
 一つの旋律をつくっていく
 僕はその軽やかな調べを奏でよう
 こぼれた言葉をのせて


 君に伝えたい君が僕にくれたあざやかな世界
 そしてこの優しい旋律
 僕はその軽やかな調べを僕の想いを
 ずっと奏でていこう


 このうたを  君に…