2006-10-15 君のもとへ 短篇話【桜生】 君に届けたい 君に届けたい この想い 雲のように不安定で でも椿の蜜のようにほのかに甘い この想い 時にはそこに 紅茶のような苦味が加わり 僕の心をしめつける 君に届けたい この想い たとえば、あのとき見つけた蝶の羽にたくして たとえば、清らかな香りの一片の風にたくして 君のもとへ 届け この想い