アイディアについて

 同じようにHPを開設している友達のお話を聞いて
 憤慨、といいますか、
 ちょっと気分が悪くなるようなことがありました。


 その友達によると、別の友達とお話している最中に
 まだ書き始めていないけれど、あたためていた小説の設定を
 その人にしたらしいんですね。


 こういうお話を考えていて、こういう登場人物を出す予定なの…


 といった内容だったそうなんですが、後日、その話し相手だった
 人がインターネット上に
 さも、自分が考えて書いたかのように
 彼女の設定を書き連ねていたと言うんです。
 それでも、彼女はどこかに『彼女が出した案』であるとか、
 『誰々の話を基に書きました』といった言葉がそのページに
 添えられていれば、別に良かったそうなんですが、
 まったく触れられてもいなかったみたいです。


 小説や物語、その他のあらゆる創作活動におけるアイディアって
 非常に重要なものだと思うんです。
 考え考え抜かれたもので、長い時間とひらめきが詰まったものです。
 それを勝手に、あろうことか自分のものとして発表するなんて
 非常識も甚だしいな、と。
 アイディアをとるなんて言語道断です。
 そういう人がいるなんて驚いてしまいました。


 その人は彼女に
 『友達なんだし、アイディアなんて誰がいつ思いついたかなんて
  証明できないでしょ?』
 と語ったそうなんですが…それを聞いて、なお、怒りが…!
 『友達だから』なんて理由にならないでしょう?


 私はどちらかというと自分の考え出したキャラクターには
 かなりの愛着を持っていますし、その過去や、設定にも
 人一倍、気をつけているつもりです。
 また、物語の世界観も何日も何ヶ月も練り直して作り出したものなので
 もし同じようなことに遭って、どこにも自分の案だということに
 触れられていなかったとしたら、酷く悲しいですし、憤慨しているでしょう。
 私も、彼女同様、申告や説明が書き加えられていれば、
 許せないこともありません。
 それゆえに、『だまって』というのがどうもダメですね。


 だから、HPでサクラさんとの合作小説を書く場合には、
 自分の作品以上に気をつかいます(^△^;)
 世界観を狂わせるような余計な設定を書き込んでいないか、とか
 キャラクターの性格上、こういう台詞は大丈夫か、とか…
 あくまでも原作を大切にしたい
 それはやはり、サクラさんが一生懸命考えたものを壊したくないし、
 汚したくもないからです。
 『イメージに合わない』ということになれば、いつでも書き直す
 覚悟で書いています。


 長くなってしまいました。
 気分を害されたとしたらすみません。
 しかしながら、この頃、人のアイディアを軽んじているような出来事を
 よく聞いていたので、つい熱くなってしまいました。


 誰もが見れるインターネットの世界だからこそ、
 他人のアイディアはしっかり尊重されるべきだと思ったのでした。