2006-09-06 あの頃と 詩【桜生】 あの頃は、ただ不器用で。 私は 不器用だった はっきりと言えばそういうこと。 あなたの声が聞きたいくせに あなたの傍にいたいくせに あなたの笑顔がみたいくせに あなたのことが好きなくせに あなたと話がしたいくせに 臆病で どうしようもなく、 不器用で ただ… もう3年も引きずってしまうということは あなたがそれほど好きだったことと同じなのに あなたの声を拾い集めて こぼれぬように あなたの姿を拾い集めて なくさぬように 同じ場所で 動こうともせず あなたの面影を 追っているだけ。