私、あなた

 久しぶりの詩を。
 平原綾香さんのJupiterを聞いている時にひらめいたものです(^−^)


 あなたが涙をこらえているとき
 私は泣いたわ
 あなたが嬉しさに心、はずませているとき
 私は笑ったわ
 あなたが優しく風に吹かれているとき
 私は走ったわ
 あなたが美しい花に目をほそめるとき
 私は匂いをかいだわ
 あなたが鳥になりたいといったとき
 私は魚になりたいと言ったわ


 あなた

 わたし

 私

 貴方


 こんなにも違う
 でも、こんなにも愛しい


 私が泣いたとき
 あなたは驚いて私の手をゆすったわ
 私が笑ったとき
 あなたは鼻歌を歌ったわ
 私が走ったとき
 あなたはすぐに私に並んだわ
 私が花の香りを楽しんだとき
 あなたは異国の物語を諳んじて
 私が魚になりたいと言ったとき
 あなたはそれも自由だねといったわ


 私

 あなた

 わたし

 貴方


 私はあなたがすきよ


 たとえ空と海にわかれても
 少しでもあなたに近づけるようにトビウオになるわ
 太陽が輝く日も
 月が滲む日も
 海面を跳ねるトビウオに


 透明な羽根をめいっぱいひろげて
 汐をはねあげて
 私は空を滑空するの


 めいっぱいすきだって伝えてみせるから


 だから、


 もう少しだけ傍にいよう?